「ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした」~ 女性に特にオススメの,発達障害(ADHD)の認知・理解がすすむ書籍

1. おすすめ書籍 の概要

この記事でオススメするのは,以下の「ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした」というタイトルのマンガエッセイ本です:

ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした。 (はちみつコミックエッセイ) (kindle版)はなゆい

この書籍は,以下の子育てマンガブログ「笑う母には福来る」の,ADHDがテーマ部分を書籍化したものです:

「幼児の小さい娘あり,旦那あり」である作者である「はなゆい」さんが,通い始めたADHDクリニックの医師による「発達障害特性の知識」の伝授にも助けられがら、自分自信ののADHD特性を理解して,その失敗グセなどを克服・対策したり,逆にありのままADHD特性を受け入れていくというエッセイです.

以下が,書籍発売時の記事で,こちらを読むと内容がわかりやすいです:

自分のぽんこつに悩んでいる人に届けたい・・そんな気持ちが本になりました! : 笑う母には福来る by はなゆい (2023/12/13)

笑いあり涙アリな感じですので,共感性の高い人が多いはずの女性(特に作者と同じ「幼児子育て中世代」)には、かなりオススメです.

上記サイト中には,本書が発売去れた頃に各Webで展開されていた「マンガ試し読み記事」へのリンクがまとまっていますので,購入の上で参考になります:

【試し読みまとめ】ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした。 : 笑う母には福来る by はなゆい

2.本書のおすすめ点

終盤には「お子さん(まるちゃん)にも同じ傾向が見られて,葛藤する→ でも,良き理解者であろうとする,特性をありのまま受け入れる」というシーンがあるのですが,(私もAHDH気味なので)ここも共感できるとともに勇気づけられます。

これは私の意見・経験則ですが,自分自身のADHD気質を理解していない人は案外多く,それが「尾となの発達障害」と言われる人達が,ずっと困り事を抱えている理由でもあるとみえます。「自分は仕事や家事ができる」と上から目線の人に限って,それは勘違いかつADHD/ASDグレーであったりするわけです.そうすると、仕事や人間関係でも悩んでいたり,家が汚かったり,健康に気をつける食事や生活習慣が実施できなかったり,病気がちになったり本人は気づかずじまいです.

私自身も,凡ミスや誤字脱字,忘れ物が多くなりがちであったり,家事や掃除や整理整頓が苦手なADHD特性を,20代の頃は知識もなくよくわかっていませんでした.それが,いろいろ人生経験していくなかでASD/ADHDの知識が増え,「典型的な対策」も本やネットなどで学んでいき,スムーズに暮らせるようになりました.

ただし,このエッセイで,度々はなゆいさんも感じている場面が出てくるように、発達障害とは障害や病気ではなく個性・特性にすぎず、ポンコツと見える面も「裏返せば最大の長所」である側面も大きいです.この事が,本人や娘のまるちゃんを通しても「人間,ありのままが良い」を確認しているのが、この本をおすすめできる点です (※)

※ 医者が書いた本や監修したような発達障害系の本やWeb記事の一部には、ADHDやASDを「障害・病気だと捉え過ぎていて,「修正・(薬で)治療しよう=良くないものだ」という発想が強過ぎるものもあり良くないと私は思います。それだと、昭和以前の訓練主義教育の思想の延長にもなってしまっており,子供や学生の性質・個性を尊重できない「横並び没個性人間を教育したがる旧式態度」のあらわれでもあるので.

3.まとめ

以上のように,AHDHについても学べるし、子育てや育成についても学び多い書籍なので,ぜひチェックてみて下さい.

↓の amazonのレビューにも、 "自分のADHD特性を自認するきっかけになった。感謝します。" という声があるように、(2節で書いたように)ADHDグレーで特性を持っていることを自覚していない人は意外と多いはずで,本書はその内容の良さから,ADHD(や発達障害全般)を自覚して,よく理解できる最初のきっかけを与えてくれるというマンガだとおもいます.

ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした。 (はちみつコミックエッセイ) をAmazonで見る

ちなみに,「ADHD/ASD特性の,自己認識の開始」のきっかけを与えて,読者層の方の人生を好転させることを狙っているので,その目的で発達障害系の本の紹介を始めました (2025年6月〜). IT・AI系の方には発達障害グレーの方多いのはよく知っているのも理由です.

↓以下のページに、発達障害系のおすすめ本と紹介記事を、一覧化しています:

[おまけ] 本書以降のはなし

ちなみに,本書では登場していた作者の娘さん「まるちゃん」の下に産まれた天使キャラな男の子「おーくん」も登場しています(まるちゃんの哀しみもよく救います).

ADHDの話以外でも,二人の姉弟の幼児期あるあるや,それを体験できる母の喜びのエピソードも増えており,学びが多いと共に,子育て中の方は共感できて安心度が増す内容も,その後 増えているとおもいます.