1. 「🌴働く環境を整える 」カテゴリの概要
カテゴリ「🌴働く環境を整える(work-env)」のコラム記事では,コンピュータビジョンや周辺のディープラーニング系の研究開発者の方むけに,管理人流の「環境を整える術」もしくは「環境仕組み化についての視点・気づき」について紹介します.
1.1節で,先に「狙い」について短く述べ,そのあと2節では,記事へのリンク一覧をしめします.
1.1 狙い
個人環境やチームの仕組みを整えることは,より良い成果を出すうえでとても重要な観点です.日本の企業や研究組織では,「個人頼み」「スター出現頼み」のところもよく言われているとおりで,特定の職能に特化した人を,業界全体で計画的に育成していくのが苦手な傾向があります.日本の大企業は,ゼネラリスト志向がいまだに強く,当然それは最終的に管理職や役員を育てるには「満遍なく様々な部署の経験がある」ことは悪くはないです.一方で,IT系業界では,私のように,スタートアップに入っていきなり役員レベルの経験を20~30代で積む人もいます.
要するに,日本の組織だと「計画的に,育成環境を構築する」とか,「各サブ組織で,共通のマニュアルや育成コース(あるいは教科書)を製作・使用して,全サブ組織にハイレベルな育成もしくは訓練を提供する」という攻めかたが苦手であったりします.つまり,欧米風の(トップダウンでの)会社・組織全体での最適化や,業界全体の最適化が苦手です.
※ 逆に言うと,育成がマニュアル化されている組織が少ないないので,その分だけ自由度が高いという長所もあります.
そこで,「(1)個人レベルの環境・仕組み」「(2)グループ・組織レベルの環境・仕組み」の両面についても,できるかぎり工夫することで,「仕組みの良さ・習慣の良さ・環境の良さ」を,(ボトムアップに)良くしていくことで,研究開発の成果をあげていきましょうというのが,このカテゴリの狙いです.
1.2 このカテゴリの提供する内容の特徴
自己啓発本や旧来の技術テキストででも読めるような「仕事能力・実務力」を上げるという方向での「働く環境・仕組みの整えかた」も,当然このコラムでは狙います.また,成果や成長を促すだけでなく「快適に働く」「苦手なものを避ける/集中力を妨げるものを取り除く」という視点でも記事を書いていきます.
一方で,自己啓発系の書籍等ではあまり出て来ない,「モチベーションの向上」とか,個人・組織の「キャラクター・文化」を整える話なども書いていきます.それこそ,机や植物や音楽をどうするとデスク環境が快適になるか,みたいな,自己啓発本や技術本ではケアされないようなところも話す(=コーチング)するカテゴリにしたいと思います.精神面・身体面のセルフケアや充実も,仕事の進み具合を良くし、皆様の幸福にも繋がるからです.
※ そうういう「研究者・技術者むけの本にこれまで載っていかった視点」こそ,みなさまの日々の生活の向上には大事だったりするというスタンスです.それらには,無興味だったり考慮していなかった方の仕事生活を、劇的に良くできる可能性も期待しています.
2.「働く環境を整える」カテゴリの記事の一覧
2.1 個人環境 編
2.1.1 情報を整える
- 情報は「知っている内容でも検索する」
- 情報は「データベース化して蓄積する」